
ぽかぽか陽気に、外で過ごす時間も心地よい春。
何か新しいことを始めたいと思っている方は、ガーデニングに挑戦してみては?
「春は植物が育ちやすい、よい季節です。苗を植えるのにもぴったりな時期!」と、初心者からベテランまで、幅広い層に向けて園芸の魅力を伝えている園芸超人・カーメン君。タカギの散水用品を愛する一人です。ゴールデンウイークも間もなく。そこで、カーメン君に、初心者にも育てやすい草花を教えてもらいました。
草花はポイントを押さえれば“冬場まで長く”楽しめる
「花の命は短い」なんていいますが、そんなことはありません。春に植えた草花を、しっかり対策さえとることができれば秋はもちろん、その年の12月まで咲かせ続けることは可能です!
コツは「切り戻し」や「肥料」といった、お手入れを欠かさないこと。
切り戻しとは?
「切り戻し」とは、咲き終わった花(花殻)を手で取ったりハサミで切ったりすることです。しおれた状態で花をほったらかしにすると、種がついてしまう。すると種に栄養が取られ、次の花が咲きにくくなるんです。だから咲き終わったら、こまめに切り戻し。そうすれば、次々に花が咲きますよ。

肥料のあたえ方
肥料は、花が咲く期間は切らさないようにしましょう。ただし真夏は例外。暑い時期は植物の育成が止まるので、花はどうしても咲きにくくなります。真夏はとにかく水だけをしっかりとあげれば大丈夫です。

肥料は根元にそっとおいてあげる
苗を買って植えるのは“梅雨がくる前”に
種から育てるのは難しいので、園芸初心者は苗から育てるのがおすすめです。
4月上旬からゴールデンウイークにかけて、ホームセンターや園芸店に並ぶ苗は、寒さに弱いもの。主に、春に植えて秋まで楽しむものです。でも本来は秋までの草花も対策をしっかりしておけば長持ちして冬まで楽しめますよ。

苗の選び方
買うときに、貧弱そうに見える苗は避けましょう。ポットの中でグラつく株は、残念ながら植え付けてもうまく管理できないことがほとんど。また、葉の色がしっかり緑色であることも、いい苗の特徴です。花は、少しぐらい咲いていてもいいですよ。

揺らしたときにグラつく株は避けましょう

ポットに対して少し大きめと感じるくらいがちょうどいいです
植え付け
買ってきた苗は、なるべくその日や翌日など、早めに植え込みます。植える時期は、ゴールデンウイークが終わるくらいまで。気温でいえば27度くらいまでの、梅雨がくる前に植えると失敗が少ないですよ。
というのも、草花に限らず植物は、植え付けるときに一番ストレスがかかります。環境に慣れる猶予がないと、根っこが出ないで枯れることもあるくらい。梅雨時はムレて、カビなどが発生しやすく、草花が腐りやすい時期です。だからその前に植えて、しっかり根付かせられたら、夏場の猛暑も耐えてくれます。
ちなみに草花を植える土は、「草花用」と書かれたものを選びます。価格でいえば、松竹梅の「竹クラス」がいいですね。
土と一緒に肥料を買うのも忘れないで! 肥料も「草花用」を。土の上にのせるタイプと薄めて使う液体タイプを両方用意できたらいいですが、最低限、上にのせる肥料を用意しましょう。

水やりの仕方
「水やりは朝いちばん」に行う
園芸でもっとも大切で難しいのが水やりです。
植物は、夜明けから午前中にかけて水を欲しがります。そこに水がないと、生育がうまくいかないんです。だから水やりは朝いちばんに行いましょう。ちなみに苗の植え付けも、朝がいいですよ。
ベストは朝陽がのぼる時間に水をあげることですが、毎日となるとキツい(笑)。僕はタカギの自動散水機「かんたん水やりタイマー」を活用することもあります。皆さんも、無理のない範囲でがんばってください。ちなみに夏場や鉢が小さな場合は、1日2回、涼しくなる夕方16時以降にも水やりをするといいですね。草花や土の様子を見て調整してください。
植物の上から水をかけるのは絶対NG
植物の上から水をがけると、病気になったり蒸れたりして枯れてしまいます。本気で長く楽しみたいなら、株元に丁寧に水をかけるようにしてください。

水やりは根元にしっかりとあげましょう。
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毎日のことなので、水やりしやすい散水用品があるとラクですよ。僕はタカギの『ロングノズルS』が使いやすくて、愛用しています。
草花の場合、花びらに水がかかると痛みます。だから株のまわりに水をかけてあげるといい。『ロングノズルS』なら、茂った草花の株元に、しゃがんだり手を突っ込んだりすることなく、サッと水をあげられます。
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おすすめの「草花」
ニチニチソウ

草花の中で、圧倒的に暑さに強いのが「ニチニチソウ」です。切り戻しをしてから開花までのスピードが早く、咲いている状態が続きやすいので、満足度が高い! ただし、梅雨時の切り戻しは注意。枯れてしまう場合もあるので、雨が降りそうな日や雨の日は切り戻さず、雨が降る前にやりましょう。ちなみに水切れにも強く、花に水がかかっても痛みにくいタフな花でもあります。
ペンタス

春から秋まで、小さい花が密集して咲き、開花期間が長い「ペンタス」。「ニチニチソウ」と同じく、夏場の暑さにめちゃめちゃ強いのも特徴です。しかも病気にも強く、トラブルも少ない。ただし、切り戻しには注意。花の特徴上、切り戻してすぐに次の花が咲かないので、次の花が咲きかけたな、と確認しながら切り戻すのがおすすめ。肥料はしっかりあげてください。
まとめ
適切な時期に、夏場にも負けないタフな草花を植えて、しっかりお世話すれば、ガーデニング初心者さんでもきっとうまくいくはず! 可愛らしい草花でおうちを彩りませんか。

名城大学農学部卒業後、愛知の園芸店「ガーデンガーデン」に入社。店長をつとめた後、園芸の魅力をもっと伝えたい! と、2020年4月にYouTubeチャンネルを開設。「園芸超人・カーメン君」として、20年以上の園芸キャリアを活かした、絶対得する賢いガーデニング術を伝えている。
【YouTube】「カーメン君」ガーデンチャンネル