ガーデニング初心者必見!基本の知識と水やりのポイントを徹底解説

ガーデニングにおいて、日々の水やりは基本中の基本ともいえるほど大切なことです。しかし、ただ毎日なんとなく水やりをすれば良いというわけではありません。実は、やり方を間違えると、せっかく育てている植物を枯らしてしまうことになります。
「水やり三年」という用語が示すように、植物への適切な水やり感覚を掴めるようになるまでには、最低でも3年はかかると言われています。
今回は、植物たちを健やかに育てていくために、ガーデニング初心者必見の水やりの基本知識とポイントを解説します。

■水やりの役割とコツ

水やりの役割とコツについて、それぞれ主な3つを挙げて解説していきます。

水やりの役割

3つの特徴
・細胞中の水分を保つ
・必要な栄養素を作る
・酸素を供給する
以下で各特徴についてご紹介します。

1つ目の役割は、細胞中の水分を保つことです。
植物の細胞には、成長に重要な影響を与える「原へ」と呼ばれる物質が存在しています。原形質には水分が大量に含まれていますが、その元は植物が根から吸い上げたもの。もしこの水分がなくなってしまった場合、原形質が干からびて植物を枯らすことになります。原形質を常に大量の水を含んだ状態に保つためにも、植物への水やりは非常に重要です。

2つ目の役割は、植物にとって必要な栄養素を作ることです。
植物は、約85%前後が水分で構成されています。それほど多くの水が必要な理由は、植物が「光合成」を行うためです。光合成を行うには太陽光、そして根から吸い上げた水分が必要となります。この光合成によってデンプンが作り出され、植物が自身を成長させていくための栄養分となっているのです。

水やりの3つ目の役割は、酸素を供給することです。
 私たち人間と同じように、植物も「呼吸」をしています。そのためには、当然ながら酸素が必要です。植物の場合、その酸素は水やりから得ています。水やり後、しばらくすると余計な水分が鉢穴を通して出て行く様子が見られるでしょう。その際にできる水の通り道で空気の入れ替わりが起こります。これを根が吸収することで、植物は「呼吸」しているのです。

酸素を与えるためにも、植物への適切な水やりは欠かせません。逆に言えば、これがきちんとできていないと、根は酸素を吸収できないことになります。酸素が取り込めなくなると、人間同様に植物も呼吸困難に陥り、根腐れなどの原因になってしまうのです。

水やりのコツ

1つ目は、1回の水やり量を多めにすることです。
水やりの前に、まずは土の状態を確かめてみてください。実際に触ってみて、土が乾燥しているようであれば水をたっぷりあげましょう。
土が乾燥している場合の水やりは、鉢底から水が流れ出てくるまであげるのが一つの目安です。「多すぎるのでは?」と感じるかもしれませんが、たっぷり水やりをすることで、根全体まで必要な水分が行き届くようになります。また、土中に含まれている空気が新鮮なものに入れ替わり、植物が呼吸しやすい状態になるのです。

水やりの2つ目のコツは、植物の根元に水やりをすることです。
立派な葉を付けていたり花を咲かせていたりする場合、心理的にはその上から水をあげたくなるかもしれません。
しかし、これはおすすめできません。植物の葉や花の中には、水がかかることで萎れてしまうものがあるからです。また、上から水をかけると生い茂った葉によって水分が遮られてしまい、本来行き届かないといけない土にまで水が十分に行き届きません。水やりの際は、葉や花を手でそっと避けつつ、植物の根元に向けて水をあげるのがポイントです。

水やりのコツ3つ目は、受け皿に溜まった水は必ず捨てることです。
水やりの際、鉢底から水が流れ出てくるほどの量をあげますが、水やり後に受け皿に溜まった水をそのままにしてはいけません。溜まった水をそのままにしておくと、鉢の底部が過湿状態となり、根が十分に呼吸できなくなってしまうからです。その結果、根腐れを引き起こしてしまうことになりかねません。植物を健やかに成長させてあげるためにも、水やり後に受け皿に溜まった水は毎回必ず捨てましょう。

■水やりに最適なタイミングと頻度

植物の水やりは、毎日同じようにすれば良いわけではありません。水やりのタイミングや頻度は、季節・天候などに大きく左右されます。ここでは、季節別に解説していきます。

春の水やり頻度から見ていきましょう。春は多くの植物にとって芽吹きの季節であり、グングン成長していきます。それだけ水分も必要とするので、不足しないように注意してください。
春は気温が少しずつ上昇するため、これに合わせて水やりも徐々に回数を増やしていくのがポイントです。最初は2日に1回、その後は1日に1回といったペースで増やしていきます。時間帯としては、気温が上がりきる前の午前中(7時から12時まで)に行うのがベストです。まず土の状態を確かめた上で、乾いているようならたっぷり水を与えてあげましょう。

次に、夏の水やりですが、夏の日中は炎天下です。その中でクタッとなっている植物を目にしたらつい水をあげたくなってしまいますが、この時間帯の水やりは避けてください。暑い中での水やりは鉢内の温度も上げることになり、かえって植物を傷つけてしまいかねません。
夏場の水やりは最低でも1日1回、できれば2回やるのが理想的。朝7~10時頃までと、15~18時頃までの比較的涼しい時間帯で行うのがポイントです。

秋の水やりは、9月頃までの、まだ夏場とそんなに変わらない時期くらいまでは、夏と同様に毎日水やりを進めて構いません。
ただし、秋は夜になると徐々に気温が下がりますので、水やりの頻度は夕方に調整することをお勧めします。日中の気温も下がってきたら、土が乾いてから1日~3日くらいが目安です。水やりのタイミングは朝7時~12時がベストです。

冬は、土がだいたい週1~2回ペースを目安に乾いてくると言われているため、水やりも同様に週1~2回程度で問題ありません。このタイミングで土を触ってみて、まだ湿っているようなら水やりはしなくても大丈夫です。
水やりをするなら、夕方以降の時間帯は避けて朝9~12時までの間に行いましょう。夕方以降に水やりをすると、鉢の中の水が凍ってしまう可能性があるためです。

■水やりであると便利な水やりグッズ

水やりの際にあったら便利なグッズと、あったらよりガーデニング充実するアイテムも併せてご紹介していきます。

自動水やりタイマー

自動水やりタイマーは、その名の通り自動で水やりができる便利グッズです。忙しいけど、ガーデニングを楽しみたいという方におすすめのグッズになっています。

【おすすめグッズ】かんたん水やりタイマー 雨センサー付

蛇口に取り付けるだけど、自動で水やりができるタイマーです。事前に水やりをしたい時間に設定しておけば「水やりを忘れてしまった……!」という心配がなくなります。
さらに、雨センサーがついているので、雨の日の不要な水やりをキャンセルします。水やりを忘れて、植物を枯らしてしまったという悲しい思いもしないで済むでしょう。

水やりシステム
かんたん水やりタイマースタンダード

通常価格:13,200円(税込)
会員価格:11,880円(税込)

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ホースリール

庭一面など、広範囲にわたる水やりに散水ホースを使用する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな散水ホースの収納には、ホースリールが役立ちます。ホースリールは、ほぼその位置から動かさないようであれば据え置きタイプ、持ち運びしたい場合などはコンパクトに収納できるタイプがおすすめです。

【おすすめグッズ】NANO NEXT

植物への水やりだけではなく、庭全体への散水やバルコニーの掃除などにも役立つ万能選手です。屋外に蛇口がなくても、専用コネクタで洗濯機や風呂場のシャワーなどに繋いで利用できます。
力の弱い方でも持ち運びできるコンパクトさや、生活感を出さないオシャレなデザインが人気です。

NANO NEXT

通常価格:4,048~円(税込)
会員価格:3,641円 (税込)

カラー:ブラウン/グレー
ホースリール長さ:10m・15m・20m

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液体肥料

植物の状態を健康に保つためには水やりだけではなく、液体肥料も併用しましょう。

【おすすめグッズ】かんたん液肥希釈キット

園芸肥料メーカー「株式会社ハイポネックスジャパン」と共同開発された商品で、800ml・450ml・160mlボトルのハイポネックス原液をセットすることで、液肥を散布できる便利グッズです。
約250倍に希釈してくれるので、散布する前にわざわざ薄める手間がいりません。セット自体の重さは手で持つことができるほど軽いので、女性でも簡単に使いこなせるでしょう。

液肥希釈セット
かんたん液肥希釈キット

通常価格:5,478円(税込)
会員価格:4,928円(税込)

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■まとめ

今回は、ガーデニングで大切な水やりの基礎知識やポイントを解説しました。
人間が食事を必要とするように、植物にとって水やりは欠かせません。ガーデニングの基本とも言える水やりの知識とコツを知ることは、植物たちをより美しく成長させていくことに直結します。

毎日の水やりに自信がなくてガーデニングを始められていない方も、自動水やりタイマー「かんたん水やりタイマー 雨センサー付」などの便利グッズがあるので、心配いりません。
便利グッズを活用し、ぜひ適切な水やりをマスターして、素敵なガーデニングライフを楽しんでいきましょう。

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