※生活用水(150億トン)・工業用水(106億トン)・農業用水(535億トン)の一部には、地下水も使用されています。
そんな貴重な水資源を、私たち日本人は1人あたり1日約250L(※)も使っているといわれています。水資源を守るためには、私たち一人ひとりが生活の中で無駄な水の使用を避けることが重要です。
※東京都環境局
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/water/pollution/life_drainage/life_drainage.files/h19-panf.pdf
また、水の無駄使いをなくすことはCO2削減にも貢献します。水が水道水として家庭に送られるまでには、たくさんのポンプが利用されます。
節水をしてポンプの稼働率を減らせることができれば、電力消費量を抑えられ、発電の際のCO2排出量削減効果が期待できるのです。
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【生活排水Tips】水の汚れを示す「BOD」って?
水の汚れを表す単位として、よく「BOD(生物化学的酸素要求量)」という単位が登場します。微生物が水中にある有機物を分解するのに必要とする酸素の量で、数字が大きいほど水が汚れていることを意味します。
知っておくと、自分のアクションがどのように水質に影響を与えるか、イメージがつくようになります。
■例えば、これを排水に流すと…?
では、身近にあるものを排水に流すと、水はどのくらい汚れてしまうのでしょうか?また、汚れてしまった水質を改善するには、どのくらいの水が必要なのかをまとめました。
※1 BODが5mg/L以下※参照:生活排水読本(環境省)
https://www.env.go.jp/water/seikatsu/pdf/all.pdf
※2 約300L
身近にあるものをほんの少量排水に流すだけで、水質の改善はこんなに大変。いつものくせで流してしまう前に、少し立ち止まって考えてみることから始めてみませんか。
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また、最近では、マイクロプラスチックという直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックによる海洋汚染が世界的に問題視されています。
マイクロプラスチックは、風や雨で流されたプラスチックごみが海に流れ、波や砂にもまれるうちに細かくなったもの。
プラスチックは自然分解されず海に漂い続けます。結果、海の生き物が餌と間違えて食べてしまい、健康を害してしまうなど、生態系への影響が懸念されているのです。