暮らしと環境のつながり、考えてみませんか

私たちの暮らしに欠かすことができない存在としてすっかり定着したペットボトル。毎日、あたりまえのように使っていますが、改めて環境にどんな影響を及ぼしているのか考えてみませんか?


データで見る日本のペットボトル事情


ペットボトルのこと、あなたはどのくらい知っていますか?

身近なペットボトルのことなのに、意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。


では、一つひとつ答え合わせをしていきましょう。


世界・日本で消費されるペットボトルの本数

2019年に日本国内で販売されたペットボトルは約245億本(※1)。日々、たくさんのペットボトルが利用されています。
そして、ペットボトルが大量に消費されているのは、日本に限ったことではありません。少し前のデータになりますが、2017年に英国のガーディアン紙が報じた記事によると、世界全体で消費されたペットボトルの本数は、年間4,800億本(※2)にも上ります。

※1 PETボトルリサイクル推進協議会Webサイト

※2 英ガーディアン紙 28 Jun 2017


ペットボトルは何から作られている?

ペットボトルは、その名にある通り「PET(ポリエチレンテレフタレート)」という物質から作られます。そして、PETの原材料は原油から精製される「ナフサ」。ペットボトルと原油は切っても切れない間柄にあるのです。


ペットボトルの生産&再利用で

こんなに排出されるCO2

ペットボトルを生産する際には熱が必要です。その熱源は石油を燃やすことで得られます。そして、石油を燃やせばCO2が排出されることになります。

他にも、ペットボトルの流通やリサイクルの過程でたくさんのCO2が排出され、その量は年間で推計2,191千トン(※3)以上になるのです。

その体積は10億9550万m3(※4)で、なんと東京ドーム約883個分の容積と同じになります。
※3 2019年度 PETボトルリサイクル推進協議会Webサイト
※4 1トンのCO2を約500m3として算出 。1気圧、0℃時


世界と比べても高い

日本におけるペットボトルのリサイクル率

日本のペットボトルリサイクル率は、85.8%(※5)。欧米に比べると高い水準にあります。

しかし、リサイクルといっても、すべてが再びペットボトルに生まれ変わるわけではありません。その多くは繊維製品として生まれ変わったり、サーマルリサイクルといって、熱源として再利用されているのです。



ゴミになってしまうペットボトルの本数は?

日本ではペットボトルのリサイクルが進んでいるとはいえ、すべてがリサイクルされているわけではありません。

ここまで紹介してきた統計データをもとに、リサイクルされないペットボトルの本数を計算すると、約34億本(※6)に上ります。その多くは、ごみとして捨てられてしまったものと考えられます。
※6  販売数×(100-リサイクル率)で算出

私たちの暮らしを支えてくれる、生活に無くてはならないペットボトル。利用をゼロにするのではなく、環境への負荷を考えながら、上手に使っていきたいですね。

脱炭素にむけて何が起こっているのか?我々に何ができるか?タカギもプラスチックを取り扱うメーカーとして、歩み始めたところです。

みなさまも環境にやさしい暮らしの第一歩として、身近なペットボトルと環境の関係性を考えてみてはいかがでしょうか。

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