水やりの頻度を見直そう!自動水やり機や散水ホースで楽々ガーデニング

ガーデニングを行う場合、水やりの頻度が適切でないと植物に悪影響を与えることがあります。しかし、毎日の水やりが大変と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、水やりの基本として頻度や量、時間帯を解説するとともに、水やりの負担を減らす方法、自動水やり機や散水ホースを活用し、効率的に水やりを行う方法をご紹介します。適切な水やりで、植物の健やかな成長を手助けし、庭の美しい景観を保つためにもぜひ参考にしてください。

水やりの頻度について理解しよう

植物が順調に成長を続けていくためには適切な水やりが欠かせません。水やりに関する知識が少なく、芽が出てこないなどのトラブルを経験している人も多いのではないでしょうか。
ここでは、水やりの必要性や頻度、量、時間帯、水やりをうまく行うポイントなどをご紹介します。

水やりの必要性
植物は根から水を吸収し、細胞に水分を送ったり栄養素を作ったりしています。植物が水分不足に陥ると、細胞が干からびたり、十分な栄養素が全体に行き渡らず枯れたりする可能性があるので、水やりは欠かせません。
植物の種類や成長段階、環境条件に合わせた水やり方法を選択し、根や茎、葉の健康的な成長をサポートしましょう。

水やりの頻度
水やりの適切な頻度は季節や気候によって変化します。春は、植物の成長が促進される季節です。そのため、十分な水分供給を必要とします。3,4月は2日に1回程度で、5月に入って気温が上がってきたら毎日の水やりがおすすめです。
夏は、土の中の水分蒸発が早いため、毎日2回、朝方と夕方に水やりできると理想的です。
秋は、残暑で気温が高い日もあれば、夕方以降から急に冷え込みが増す日もあります。気温が下がってくるまでは毎日水をやり、寒い日が目立つようになってきたら2日に1回と頻度を減らしていきましょう。
冬は、気温の低い日が続くためあまり土が乾燥しません。頻度は週1〜2回程度で十分でしょう。

水やりの量
前提として、1回の水やり量は季節問わず同じにしましょう。夏の暑い時期だからといっていつもより水の量を増やしたり、反対に冬であまり水やりが必要ないからと量まで少なくしたりすると、土の中の水分量が安定せず植物が枯れてしまう可能性があります。土の中の水分量を一定に保つためにも、水やりの一回の量は変えずに行ってください。
植物に十分な水が供給される目安量は、プランターの底から水が流れ出てくる程度です。たっぷり水をあげることで、土の中の二酸化炭素を流して新しい酸素を取り込めます。新しい空気を循環させることは根腐れ対策にもなるため、水は惜しまずあげてください。

水やりの時間帯
春は、前半から後半にかけて気温が上昇していくにしたがって、水やりの時間帯を朝方や夕方の涼しい時間帯にずらして行いましょう。
夏は、気温が高く昼間の日差しが非常に強いため、日中の水やりは控えた方が賢明です。30℃を超える炎天下の中で水やりをしてしまうと、水の蒸発が早いうえにプランター内の水温が上昇して根を傷めるリスクがあります。水やりは気温が上がり切る前の朝方や日が落ちて気温が下がる夕方以降がおすすめです。
冬は、日中に日差しが出ていても夕方以降、急激に冷え込む日が増えていきます。氷点下になると土の中の水分が凍結して根を傷めかねません。そのため、夕方以降の水やりは控えましょう。おすすめは日が昇って暖かくなる午前9時ごろです。

適切な水やりのポイント
水やりは土が乾いているのを確認してから行いましょう。植物の根は水だけではなく空気も吸収します。土の表面が湿っているタイミングで繰り返し水やりをすると、根が窒息状態になり、根腐れを引き起こす恐れがあるため注意してください。
そのため、土の表面が乾き、薄い茶色や白っぽい状態であるかどうか確認してから水をあげることが大切です。見た目だけで土の湿り具合を判断できない場合は、指を第二関節くらいまで土の中に入れてみましょう。冷たさを感じない、指に土がついてこない状態であれば乾燥していると判断できます。
水をあげるときは、プランターの底から水が流れ出てくるまでたっぷりあげましょう。水やりの量が少ないと土がしっかり湿らず、植物の根まで水分が行き渡りません。土の中の水分や空気が新鮮なものに入れ替わるよう、十分な量の水をあげてください。
また、水やり時は葉ではなく根元に水をかけてあげましょう。水は根から吸収されるため、水を上からかけるのではなく、葉をかき分けて根元部分に直接届くようにあげてください。植物の健康を維持するためにも、水やりのポイントを理解しておくことが大切です。

水やりの負担を軽減する方法はたくさんある
水やりの頻度は季節によって異なりますが、多いときでは1日2回あげる必要があります。では、1,2日用事で自宅を空ける場合はどのように対策したらよいのでしょうか。ここでは、水やりの負担を軽減する方法を2つご紹介します。水やりがどうしてもできないタイミングがあるという方はぜひ参考にしてください。

水やりの負担を軽減する方法1:わらで覆う
わらを植物の根元周辺に敷くことで土に含まれる水分が蒸発するのを防いでくれます。わらは水を染み込ませやすいため、雨が降ったときも十分な水分を土に吸収させることが可能です。また、わらを敷くことで土の温度調整にも役立ちます。夏は土の表面温度を上げないよう、冬は土を温めるよう働くため、土の中が適切な温度に保たれ、根が成長しやすい環境を整えてくれるでしょう。
水やりの頻度を減らしたい方は、植物の根元にわらを敷いて水分の蒸発を防ぐ方法がおすすめです。

水やりの負担を軽減する方法2:直射日光を避ける
日差しの強い時間帯や夏場に植物を直射日光下に置いておくと、土の中の水分蒸発が促進されます。根が乾燥する原因でもあるため、直射日光は避けてください。プランターであれば、建物や大きな木の近くなど日陰に移動させましょう。また、先述したわらも、土が直射日光に当たるのを防ぐ役割があるためおすすめです。移動できない植物の場合は、庭に日除けを設置してください。
また、植物の植え方を工夫することで、直射日光を防ぐことが可能です。たとえば、背の高い植物の近くに背の低い植物を植えれば、背の低い植物が直射日光に当たるのを防いでくれます。植物を育てている環境に合わせて適切に対策しましょう。

楽に水やりができる便利グッズ

忙しい日でもしっかり植物に水をあげて枯らさないようにしたい、と考えている方に向けて、水やりが楽になる便利グッズをご紹介します。プランター1,2個分の水やりであればあまり手間はかかりませんが、庭全体で植物を育てている場合は、一度の水やりでも一苦労です。便利グッズを活用して、水やりの手間を減らしましょう。

便利グッズ1:散水ホース
数個のプランターへの水やりであればじょうろでも十分ですが、広い庭に水をまくのであれば散水ホースがおすすめです。散水ホースを利用すれば水量や水圧を調整しつつ広範囲の植物にまとめて水を与えられるため、時間と負担を削減できます。
おすすめの散水ホースは「タカギ マーキュリーⅡツイスター 」です。ホースを回すとホースガイドが自動で動くので、ホースがかたよることなくきれいに巻き取れます。

便利グッズ2:水やりタイマー
ガーデニングを始めたばかりで水やりを忘れがちな方や、長期の旅行で自宅を空けることがある方などにおすすめなのが水やりタイマーです。時間を設定すれば自動で水やりをしてくれるため、数日間水やりができないときでも植物を枯らす心配がありません。
おすすめの水やりタイマーは「タカギ かんたん水やりタイマー」です。水やり間隔や時間をセットするだけで、自動で水やりしてくれるお手軽なグッズ。うっかり水やりを忘れてしまう方や、家を空ける機会が多い方はぜひ試してみてください。

便利グッズ3:水差しバケツ
液肥や薬剤をプランターや噴霧器に入れる際、注ぎ口と目盛りが付いた水差しバケツがあると便利です。目盛りがあることで分量を計測でき、そのまま植物の水やりもできます。

自動水やり機で楽々ガーデニング

忙しい日々の中で、水やりを忘れがちな方には自動水やり機をおすすめします。自動水やり機はあらかじめ水をまく時間を設定しておけば自動で水やりをしてくれるため、水やりの手間を削減することが可能です。
ここでは、自動水やり機の種類や利用するメリット、設置方法について解説します。また、おすすめの商品もご紹介しますので、自動水やり機の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

自動水やり機の種類
自動水やり機は主に、水洗式、タンク式、ペットボトル装着式の3種類あります。水洗式は、蛇口に直接取り付けて時間を設定すると自動で水やりしてくれるタイプ。コンセント不要の乾電池式が主流です。タンク式は、設定した時間になると水を溜めた容器から自動で水を給水します。根元に差し込んで直接水やりができるため、植物がより水を吸収しやすいタイプでしょう。ペットボトル装着式は、ペットボトルの口部分にはめ込んで給水口を土に埋め込むことで給水するタイプです。

自動水やり機を利用するメリット
自動水やり機は、植物への水やりを忘れずに、効率よく行うために便利なグッズです。事前に設定した時間に基づいて水やりを行うため、忙しい人や長期間留守にする場合でも植物の水分管理ができます。
自動水やり機を利用することで、水のムラや不足を防ぎ植物全体に均等に水を与えることが可能です。忙しい時期や自宅を空けるときも植物への適切な水やりを怠らないよう、自動水やり機の導入を検討してみてください。

自動水やり機を庭に設置する方法
水洗式は、蛇口に取り付けてホースを植物の根元やプランターへ差し込み時間を設定するだけです。タンク式は、タンク内に十分な水を溜めてホースを植物の根元に差し込みます。ペットボトル装着式は、ペットボトルの口に取り付けたキャップ部分を根元に差し込むだけです。詳しい方法は、各メーカーや商品によって異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。

おすすめの自動水やり機
自動水やり機のおすすめ商品は「タカギ かんたん水やりタイマー雨センサー付」です。散水の間隔は1〜7日おきの1日1〜2回から選択でき、決まった時刻に設定できます。付属のセンサーにより雨の日は自動で水やりをキャンセルしてくれるのがポイントです。さまざまな環境に適した自動水やり機なので、おすすめです。

散水ホースで水やりの効率アップ

散水ホースは庭の広範囲で水やりが必要なときに便利なグッズです。植物への水やりだけではなくベランダや玄関先の掃除や洗車にも利用できます。用途に合わせてさまざまな種類の散水ホースが販売されているため、自分に合った商品を選ぶことが大切です。
ここでは、散水ホースの種類や利用するメリット、選び方、おすすめの散水ホースなどをご紹介します。

散水ホースを利用するメリット
ガーデニングにおいて散水ホースを利用して水やりすることで、広範囲の植物へまとめて水分供給できるため、時間と手間を削減できます。数個のプランター程度のガーデニングであれば大きな負担になりませんが、庭全体を使ってガーデニングしている場合、じょうろやバケツでは水やりにも時間がかかってしまうでしょう。長さのある散水ホースを使えば一度に植物の水やりを終えることが可能なため、積極的に活用してみてください。

散水ホースの選び方
散水ホースには、巻き取り収納可能なホースリールや広範囲へ散水できる穴あきホース、耐久性の高いステンレス製など豊富な種類があります。散水ホースを選ぶ際は、ホースの長さや材質、形に注目してみましょう。広い庭にはホースが長いものを、玄関周りに置いておきたい場合はコンパクトタイプを、すばやく片付けたい場合は巻き取り式など、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。

おすすめの散水ホース
おすすめの散水ホースを2つ紹介します。
巻き取り式でおすすめなのが「タカギ BOXYツイスター」です。底にステップが付いており、リースが倒れにくいため、ホースの出し入れ時も安定しています。また、ノズルのトリガーで水の出水・止水を操作できるのもおすすめポイントのひとつです。
コンパクトタイプでおすすめなのが「タカギ NANO NEXT」です。コンパクトなサイズ感のため玄関先に置いていても邪魔になりません。タカギ製ホースリール史上、最小かつ最軽量のため、持ち運びにも便利な散水ホースです。

まとめ
この記事では、基本的な水やりの頻度や量、時間帯から、水やりを便利にする方法やグッズをご紹介しました。適切な水やりのためには、正しい知識と効率化を図れるグッズを利用することがポイントです。水やりの頻度を適切に管理し、自動水やり機や散水ホースを活用することで、手間を減らしながら植物の健康を維持していくことをおすすめします。

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