茂木和哉 直伝!お掃除がもっと快適になる4つのステップ

家事の中でも「掃除が苦手。面倒に感じる」という人は少なくなくありません。
そこで、タカギの浄水器ユーザーで、汚れ落とし研究家として人気の茂木和哉さんが、掃除をラクにする極意を伝授。洗剤や掃除道具選び、掃除への考え方など、目からウロコの心得を教えてもらいます。

茂木 和哉(もてぎ・かずや)
汚れ落とし研究家。1975 年秋田県生まれ。温泉施設での清掃や工業薬品、業務用洗剤販売会社での経験を活かして、独学で洗剤作りをスタート。31歳で洗剤会社を起業。自身の名前をつけたオリジナル洗剤「茂木和哉」は大ヒットとなる。著書『茂木和哉のラクラク掃除術』など。You Tubeチャンネル「茂木流掃除講座」の登録者は35.8万人(2023年8月時点)。YouTube-茂木流掃除講座【茂木和哉】- / Instagram-motegikazuya-

掃除を快適にする4ステップ

「掃除がおっくう」という人は、どうしてそう感じてしまうのでしょうか。「いろいろな洗剤や便利な掃除道具を買い揃えているけれど、いまひとつ使いこなせない」「頑固な汚れを落とすのが大変」「床にものが多くて、掃除するのが大変」……。

そんな様々な「掃除を苦手にしてしまう原因」は、洗剤と道具選びで環境を整えることで、ほとんどが解決できます。茂木流・ラクラク掃除への4つのステップをご紹介していきましょう。

【ステップ1】汚れの種類を見極める

家の中にある汚れは、場所別ではなく、どんな種類の汚れかを見極めることがポイントです。多くの人がキッチンの汚れ、トイレの汚れ、リビングの汚れなど、場所別で掃除を考えがちです。しかし、汚れは場所ごとに違うのではなく、その性質によって分類して考えることが大切です。

汚れは大きく次の5種類に分類できます。

・ヌルヌル汚れ…皮脂汚れ・油汚れ・ヌルヌル石けんカスなど
・ザラザラ汚れ…水アカ・もらいサビ・ザラザラ石けんカスなど
・ガチガチ汚れ…ガチガチ水垢・コゲ・金属サビなど
・生き物汚れ…黒カビ・ヌメリ・ピンク汚れなど
・レア汚れ…上の4種類以外の汚れ。ペン跡・シール跡・色移り・擦れ跡など

よく酸性やアルカリ性で汚れを分類していたりしますが、それではなかなか頭に入ってこないもの。ですから、このように具体的な汚れがイメージできるキーワードで覚えるようにすると簡単です。ちなみに、ザラザラ汚れにある「もらいサビ」というのは、浴槽に置き忘れたヘアピンのサビ跡のようなものをいいます。

【ステップ2】汚れの種類に合わせた洗剤を選ぶ

家の中の汚れの種類が大まかにイメージできたら、次にそれに合わせた洗剤を選びます。

場所が違っても同じタイプの汚れであれば、使う洗剤は同じ。キッチン用、トイレ用など、場所別にあれこれ用意する必要はありません。たくさんの洗剤を買う必要がないので置き場所を取らず、洗剤の管理も簡単になります。

汚れの種類とそれに合わせた洗剤の組み合わせを、次の図に分かりやすくまとめてみました。

ヌルヌル汚れには、キッチンマジックリンのようなアルカリ性洗剤が有効です。
また、ザラザラ汚れにはサンポールのような酸性洗剤、生き物汚れにはハイターや強力カビハイターのような漂白剤が効きます。
汚れのタイプ別に洗剤を用意しておくとよいですね。

場所別にいろいろな種類の洗剤があると、どうしても使い切れない古い洗剤が残りがちですよね。しかし、塩素系洗剤のように、時間が経つと劣化してしまうものもあります。
洗剤の種類や数を絞ることで、早く使い切ることができるので、いつも新しい洗剤を使うことになります。そのほうが汚れ落ちもよく、掃除の労力を減らすことにつながるのです。また、洗剤を購入するときは、商品が早く回転しやすい繁盛店で買うのがおすすめです。

茂木さんが開発し、自身の名前をつけたオリジナル洗剤「茂木和哉」。弱酸性タイプのクレンザーで、浴室やキッチン、トイレなど、様々な場所の水垢やこびりつき落としに大活躍します。

【ステップ3】自分が重視していることを確認する

汚れの種類と洗剤の組み合わせを理解したら、次は自分の掃除に対する考え方を改めて考えてみましょう。安全性、時間、コストなど、掃除の際に重視していることは人によって違います。自分は何を重視しているかを知り、それに合わせた洗剤選びをすることが大切です。

例えば、小さな子どもがいたり、室内でペットを飼っているなどの理由で安全性を重視している人は、重曹やクエン酸など安心・安全なナチュラル素材であることが最優先です。また、共働きの家庭は、時短や効率重視になるかもしれません。洗剤のコストを抑えることを重視していれば、PB(プライベートブランド)などがおすすめです。

このように、掃除に対して何を重視しているかを整理しておくと、具体的に選ぶ洗剤が変わってきます。

ネットや友人のクチコミで気になる洗剤もあるでしょう。しかし、その人の掃除への志向と自分が同じとは限りません。ナチュラル派と効率重視派では、使えると感じる洗剤は異なります。あくまでも、自分にとって便利な洗剤を選ぶことを基本にしましょう。

【ステップ4】家にある道具を上手に使いこなす

洗剤選びと同時に大切なのが、掃除道具選びです。場所別に便利な掃除道具を買い揃える人も多いですが、結局、使いこなせず邪魔になっていたりしませんか。

特に100円ショップでは、排水口専用ブラシなど、使い道を限定した便利そうな商品がたくさん並んでいます。しかし、わざわざお金をかけて専用の道具を買わなくても、家にあるもので掃除は十分にできます。

また、排水口ブラシやトイレブラシなどは、それ自体を衛生的に保つのも大変です。道具を衛生的に使うことに頭を悩ませるくらいなら、思い切って使い捨てに切り替えてしまうのも1つの方法です。

例えば、私はトイレ掃除では、歯ブラシと洗って繰り返し使える厚手のキッチンペーパーを利用。キッチンペーパーはお皿を拭いたり、床掃除に使ってから、最後にトイレ掃除に使います。歯ブラシは他の場所を掃除したものをトイレ用に下ろして、そのまま処分すればOKです。

私がおすすめする、家にあるもので使える便利な掃除道具は次の通りです。

●洗って繰り返し使える厚手キッチンペーパー…食器拭きからトイレ掃除までマルチに使用。

●古布…着古したTシャツやタオルを小さくカットしてストック。

●マイクロファイバークロス…水気をしっかり拭き取り、きれいに仕上げる。

●使い捨て手袋…はめやすく指先の感覚がわかりやすいニトリルゴムの薄手手袋。ビニール手袋より扱いやすい。

●割り箸…キッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムで止めると自作ブラシに。排水口やサッシの溝など狭い場所の掃除に。

●歯ブラシ…狭い場所の掃除ブラシとして。排水口やトイレに使ったものは使い捨てで。古歯ブラシのほか、業務用の使い捨てブラシをまとめ買いして、掃除に使っても。

●おけ…洗剤を希釈してバケツ代わりに。掃除に使うクロスの漬け置きや洗ったりするのに使用。

●マグカップ…洗剤を入れたり、希釈するのに使用。

「やる気スイッチ」を逃さない工夫を

汚れの種類に合わせた洗剤や掃除しやすい道具が揃ったら、あとは掃除をしやすくなる環境を整えるようにしましょう。

最初に考えたいのが、床にものを置かないことで、掃除をしやすくすることです。
リビングはもちろん、浴室やトイレなども床に掃除道具や洗剤が並んでいると、それだけで掃除しようという気持ちが失せてしまいますよね。そうならないためにも、洗剤や掃除道具を必要以上に、家の中に持ち込まないことが重要になってきます。

ちょっとした汚れに気づいたらさっと掃除がしやすいと、掃除が苦ではなくなる。そんなふうに、小さなやる気スイッチを逃さない環境づくりを心がけるといいですね。

ときには新商品やいつもと違う洗剤を使ってみるのもいいでしょう。「うちはこのスタイル」という掃除術があるのは簡単でラクなんですが、飽きてしまったりすることも。
新しい洗剤を試してみたら使いやすかったということもあるでしょうし、たとえ思ったほど汚れが落ちなかったとしても掃除を新鮮な気持ちでできたりします。いつもは和食でもたまに洋食を食べたらおいしいと感じるように、ちょっとした新しい刺激が、掃除にワクワクをもたらしてくれます。

掃除は「大変なもの」「つらいもの」であってはならないと思います。「汚れが落ちてピカピカになる」ことと「簡単でラク」は両立することができます。掃除がラクになれば、そこに幸せがやってくる。そう信じて、今日も掃除術と洗剤の開発に邁進しています。皆さんもぜひ、できるところから試してみてください。

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