水道水よりミネラルウォーターの方が安全?気になるPFAS問題についてタカギ研究所にきいてみた!

「水」にまつわるさまざまな疑問を、タカギ研究所のエキスパートにきく連載企画の第2回。

今回は、最近ニュースでよく耳にする「PFAS」について。“基準値の何百倍が検出”といった見出しを見ると、思わずドキッとしてしまいますよね。2026年4月から、水道事業者にPFASの定期検査が義務化を予定とも報じられています。そもそもPFASってなんだろう?と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。

PFASへの理解を深める基礎知識、また水にまつわる情報の正しい捉え方について、タカギ研究所の田中さんにきいてみます!

登場人物紹介

水ノ内さん

タカギの浄水器を愛用している主婦。毎日の料理や飲み水など、家族の暮らしを支える「水」に関心を持っている。当たり前に使っている水道水のにおいや安全性が気になると、つい調べたくなるタイプ。

水くん

水について疑問や不安があるときに現れる、水の妖精さん。家庭の水の安全について、とても興味があるみたい。タカギの社員顔負けの知識を持っているとか…?気になることがあると、どこからともなく現れるのが特技。

研究所 田中さん

水に関するあらゆる知識を持つエキスパート。研究所きっての多趣味でもあり、釣り、観葉植物、水生植物(蓮・睡蓮など)の育成、熱帯魚のブリード、家庭菜園で育てた野菜を使った調味料づくりまで幅広く楽しむ。気づけば、そのすべてが“水”とつながっている。

健康影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS)私たちの飲み水は大丈夫?

水くん、たいへんたいへん!

水ノ内さん、どうしたの~?

2026年度から水道事業者へのPFASの定期水質検査が義務化ってニュースを見たんだけど、前に近隣の市で検査された水から、PFASが基準値の100倍も検出されたんだってニュースもやっていたし、PFASは健康に悪影響がある物質らしいから、水道水を飲むのは控えた方がいいのかなぁ……。

なるほど~。PFASってたびたびニュースに取り上げられるけど、健康に悪いと聞くと心配になっちゃうよね。ちなみに水ノ内さんは、PFASがどんな物質か知ってる?

えーと、なんとなく身体に悪いということしかわからないかも……。

「身体に悪い謎の物質が水道水に入っているかも」っていう不安、あるよね~~!そういう時は、タカギのエキスパートにきいてみよう!お~~い、田中さ~~ん!


パチンッ☆


研究所のエキスパート……?田中さん……!?

こんにちは! タカギ研究所の田中です。水にまつわるお悩みがあるときいて飛んできました!

え!?いつも急に出てくるのどうなってるの?!

田中さんは、タカギ研究所でお水や浄水器の研究開発に携わるエキスパートだもんね~! PFASのことも詳しいはず!

PFASのニュース、私も見ました。定期検査の義務化や、基準値何倍みたいなニュースを見ると数字のインパクトが大きいのもあって、どうしても不安になってしまいますよね。

そうなんです。家族が毎日使うお水だから、身体に悪い物質が入っているかもしれないと思うと怖いなって……。

まずは「PFAS」とは何かについて説明しましょう!
PFASは有機フッ素化合物、という物質の総称です。1万種以上の種類がありますが、その中でも代表的な物質にPFOSおよびPFOAがあります。

PFOS、PFOAもニュースで聞いたことある! どっちもPFASの一種だったんだ。

そうなんです。PFASは化学的な特性上、自然界ではほとんど分解することができず、「フォーエバーケミカル」とも呼ばれています。人間の身体の中でも分解が難しいため、蓄積による健康リスクがあると言われています。

そもそも、PFASはいったいどこからきたの?

実はPFASは2000年代はじめごろまで、さまざまな工業で利用されていたんです。用途は撥水剤や、界面活性剤などさまざまでした。2009年以降は、環境や健康へ悪影響を及ぼすという懸念から、日本を含む多くの国で製造・輸入などが禁止されています。

もう禁止されている物質だけど、分解されづらいから環境中に残っちゃってる可能性もあるんだよね〜。

色々調べてたら“PFASには発がん性がある”って話もあるよね? 水道水の中にそんなに危ない物質が入っていると思うと、どうしても使うのに気が引けちゃう……。

不安に感じるのはもっともですし、水道水は生活に欠かせないものですから、ニュースに関心を寄せるのはとてもいいことですよ。実際、どのくらい水道水に影響があるのかを一緒に考えていきましょう。PFASを考える上でチェックしたいのは、「どこから検出された数値なのか?」ということです。

近隣の市の水から検出されたってことは、てっきり「水道水」からだと思ってたけど……。

チッチッチ。水ノ内さん、それは違うんだな~!田中さん、説明しちゃって!

水といっても実はさまざまで、私たちをとりまく水を大きく分けると、「環境水」と、蛇口をひねったときに出てくる「水道水」の2つがあります。

田中さん、「環境水」って?

土壌に含まれている水や、ため池、河川の水など、自然界に存在する水の総称を環境水と呼んでいます。ニュースで報道されている、PFASが検出された水の多くがこういった環境水なんですね。

つまり、水道水から検出されているわけではないってこと?

水道水は浄水場で検査されており、PFASについても監視されています。過去には基準(目標値)を超える検出例もあり、その場合は取水停止や高度処理などの対策が取られています。現在は多くの地域で低減が進められていますが、継続的な監視が行われています。

そうだったんだ! でもそう聞くとちょっと安心!

ご自宅の水道水に不安があるときは、管轄の水道局のホームページをチェックすると、さまざまな検査結果が掲載されていますよ。

どこで検出された数値なのかも一緒に確認するのが大切なんだね〜。

たとえ基準値以下の、ごくわずかな値であっても不安があるという場合は、浄水器の使用をおすすめします。タカギの浄水器は、浄水器協会(JWPA)が定める規格基準(JWPAS B基準)で定められた試験を実施して、PFOSおよびPFOAが除去できると確認された型番を公開しています!

そう聞いてますますホッとしました……。ニュースを読んだ直後は不安で仕方なくって、水道水を使うのをやめて、ミネラルウォーターを買うことにしようかと思っていたくらい……。

ミネラルウォーター派の方も多いと思いますが、安全性という観点から見ると、こうした見方もできます。

ミネラルウォーターの方が安全?意外と知られていない水の種類

スーパーなどで売られているミネラルウォーターには、いくつか種類があるんです。具体的には、「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」そして「ボトルドウォーター」の4つです。

⚫︎ナチュラルウォーター
特定の水源から採取された地下水のみ。
処理方法:ろ過・沈殿・加熱殺菌

⚫︎ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち、ミネラル分が溶解した地下水(鉱泉水、鉱水など)。
処理方法:濾過・沈殿・加熱殺菌

⚫︎ミネラルウォーター
何種類かのナチュラルミネラウォーターを混合したものや、ナチュラルミネラルウォーターのミネラル分を人工的に調整したもの。
処理方法:沈殿、ろ過、加熱殺菌、原水のブレンド、ミネラル成分の調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ばっ気(水に空気を送り込んで溶け込ませること)など

⚫︎ボトルドウォーター
飲用できる水(水道水、蒸留水、河川の表流水などで飲用に適しているもの)
処理方法:規定なし

(参考:東京都水道局

※当記事においては、総称として「ミネラルウォーター」と記載します。

へ~~!ミネラルウォーターは「ミネラルウォーター」だと思ってたし、なんとなく、どれも自然のお水だから身体にいいものだと思ってた……。

ミネラルウォーターを飲まれる方の理由はさまざまですが、安全性という観点で選ぶなら、イメージだけでなく実際にどんな検査がされているのかを知っておく必要がありますね

ミネラルウォーターの検査と水道水の検査って違うの?

日本やアメリカなどでは、取水した原水に殺菌処理を行うことが前提になっていますが、ヨーロッパ諸国では無殺菌・無除菌で製造されていることが多いです。また、検査基準はミネラルウォーターよりも水道水の方が項目が多いので、検査の種類だけで考えるなら水道水の方が安全性が高いといえます!

そうなんだ!コストの面でも水道水の方がお財布にやさしいし、我が家はこのまま水道水を使うことにします!

日本の水道水は世界の中でも珍しい、飲用に適した安全なお水です。だからこそ、おいしく・より安全に水道水を飲むために、浄水器を賢く使っていきたいですね。

なるほど! 田中さんのお話を聞いて、これからも安心して家族みんなで水道水を使い続けられそうです。水くん、ありがとう!

水にまつわる疑問があるときは、またいつでも呼んでね〜!

ニュースを読んで、水から検出される「PFAS」について不安を感じていた水ノ内さん。
田中さんに教えてもらった通り、ニュースやネットの情報だけでなく水道局の情報もチェックするようにしはじめて、安心して水道水を使えるようになったそうです。

次回は、浄水器の機能にまつわるさまざまな「数字」について、タカギ研究所のエキスパートとともに詳しく踏み込んでいきます!



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