枝豆の上手な育て方とは?家庭菜園初心者でも失敗しない栽培と収穫のポイント
スーパーで見かけることの多い枝豆(エダマメ)は、身近な野菜です。
主に実を食べますが、育て方は意外と簡単。
せっかくなら種まきから収穫まで、自分で栽培してみませんか。
今回は枝豆の品種から枝豆に適した土づくり、水やり、葉と花の摘芯、病害虫まで詳しくご紹介します。
枝豆の基本情報
学名/Glycine max Merr.
和名/エダマメ
英名/Soybean
原産地/中国
分類/マメ科ダイズ属
生育適温/20~25℃前後
枝豆の栽培スケジュール
枝豆の栽培スケジュールについて紹介します。
枝豆の種まきは通常、4月~5月ごろが適期ですが、早生種、中生種、晩生種という種まきや栽培の時期が異なる品種に分かれます。種を購入する際は確認しましょう。
4~5月に育苗ポットに種をまき、2週間たってから育った苗を畑に植えましょう。
露地栽培が基本ですが、初心者は育苗ポットやプランター栽培で、苗から育てた方が失敗も少なく安心できるでしょう。
枝豆に適した環境
枝豆栽培を始める前に、まずは育成に最適な環境を知っておきましょう。
枝豆の置き場所
枝豆は日光を好みます。また、温暖な気候からやや冷涼な気候の地域で育つため、 育苗ポットやプランターで栽培するなら、日当たりよく風が通りやすいところに置くのがポイントです。
枝豆を育てる適温
枝豆の生育適温は20〜25度と比較的暖かい気候で育ちます。
春から夏、25〜30度で発芽するので、3月に早まきした場合はビニールをかけるなどして、
霜よけ対策を行いましょう。また、寒さが苦手なため、冷やさないよう注意。
枝豆の栽培方法
枝豆は丈夫で栽培期間が短いため、家庭菜園初心者も簡単に取り組みやすい野菜です。 ここでは枝豆栽培の準備として、生育に最適な土づくりや肥料、水やりのタイミングなどをご紹介します。
土づくり・肥料
土質は特に選びませんが、水はけがよい土を使うようにしましょう。 育苗ポットやプランターに種をまくなら、水はけと水もちのバランスがよい野菜用の培養土がおすすめです。
畑に直まきや地植えする場合は2週間ほど前までに石灰を散布して、深く耕しておきます。
1週間ほど開けてから堆肥と元肥を入れますが、この時に窒素肥料は控えめにするのがポイント。
理由は枝豆の根に「根粒菌」が寄生して窒素を供給してくれるためです。
「根粒菌」は空気中の窒素を固定し、枝豆の育成に必要な栄養分を作り出します。
肥料が多すぎるとさやの付き方が悪くなったり、茎が倒れやすくなったりするので注意が必要です。
心配な場合は、ゆっくりと浸透する緩効性化成肥料を土に混ぜておくとよいでしょう。
後から多くの肥料を追加する必要がありません。
マメ科の植物は連作が苦手なため、場所選びには気を付けましょう。 枝豆でなくても、過去にマメ科の植物を植えた所で再び栽培すると、生育不良や病気の原因となります。
水やり
枝豆は乾燥を嫌うので、水はこまめに与えてあげましょう。
育苗ポットやプランター栽培なら、土の表面が乾いたタイミングで水やりします。
特に花が咲いた後、さやが膨らむ頃に乾燥してしまうと葉や実の付き具合がよくないので要注意です。
枝豆は湿気に弱いため、水の量を増やすのではなく、回数を多めにしましょう。
畑の場合は、特に水やりしなくても天候に任せておけば育成します。
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枝豆の育て方
種まき
枝豆の種まきは品種によって、それぞれまく時期が異なります。
早まきには早生、遅まきの場合は中生種、晩生種の種を選んでください。
種まきは3~4粒ずつまいて行きます。
前日に土に水を含ませた状態で、直径4~4㎝、深さ2㎝ほどの播き穴をあけるのがポイントです。
種を穴にまいたら上から土をかけ、軽く押さえましょう。
次に幅40㎝、高さ10㎝ほどの畝をつくり、水をたっぷりと与えて完了です。
枝豆の種はカラスなどの鳥の食害にあいやすいため、不燃布のシートかネットをかけておくことをおすすめします。
また、発芽するまではあまり水をやり過ぎないように管理してください。
育苗ポットやプランターも畑と同じ要領でまくことが可能です。
日当たりのよい場所で管理しておくと、2~3週間ほどで本葉が生えてきます。
生育のよい2本を残して間引きし、畑に植え替えを行うといいでしょう。
植え付け
植え付けは4~5月ごろ、ホームセンターなどで購入した苗を畑や鉢、プランターに植えていきます。
苗同士の間隔を20㎝~30㎝空けて植えるとよいでしょう。
鉢やプランターに植える場合、大きさによって異なりますが、8号鉢だと2株、65㎝のプランターは3~4株が目安です。 畑は苗を植えた後、種まきと同じように畝をつくり、マルチで土全体を覆ってから20㎝~30㎝間隔に穴を空けて苗を植えてください。
土寄せと追肥
枝豆はまっすぐ茎が伸びるので、風などで倒れやすくなります。
そのため、育成して本葉が4枚になったら、土寄せをしましょう。株周辺を軽く耕し、株元に土を山高に寄せます。
その後、6~8枚に葉が育ったぐらい、花が咲く前に再度土を寄せてください。
土寄せすることで茎からも根が出て、倒れるのを防ぐほか、雑草が生えないようにする効果も期待できるでしょう。
特に6月などの台風シーズンはしっかりと土寄せすることが重要です。
それでも倒伏が心配なのであれば、苗から1㎝ほど横に支柱を立てましょう。
土が乾いてしまわないよう、マルチや敷きワラを被せます。
枝豆は根に付く「根粒菌」によって必要な栄養分を取り込んでいるので、追肥はあまり必要ありません。
ただし、開花時に肥料が足りないとサヤができないため、様子を見て適度に与えましょう。
葉が黄色い、草勢が衰えていたら追肥するとよいでしょう。
整枝、摘芯、間引き
畑植えも鉢、プランター植えも育成を促すために間引きや摘芯を行います。間引きのポイントは以下の通りです。
・子葉から初生葉が出てきたら、成長のよい苗を1~2本残す
・隣の株まで抜けてしまわないようハサミで切るとよい
・間引きは根をできれば苗2本を残して競合させた方が根張りはよくなる
・初生葉が生育すれば、鳥に食べられることもないので、マルチは取り除く
次に摘芯ですが、やり方は非常に簡単。本葉が5~6枚になったら、頂芽を手かハサミで摘み取るだけです。
頂芽がなくなれば、側枝に栄養分が行き渡って枝数が増えます。
ただし、あまり増えすぎると風通しが悪くなってしまいがちに。
サヤの付きに影響するため、込み入った枝はハサミで切り落とすなどして整枝しましょう。
枝豆の病害虫について
野菜の育て方で重要なことのひとつが病害虫対策。
枝豆を栽培するうえで気を付けたい害虫や病気にはどんなものがあるでしょうか。
| 分類 | 害虫・病気名 | 症状・被害 | 予防・対策 |
|---|---|---|---|
| 害虫 | カメムシ | サヤや実の養分を吸い取り、実が大きくならない。品質や味も低下する。 | 開花期から防虫ネットを設置。発生したら薬剤散布または捕殺する。被害を受けたサヤは取り除く。 |
| 害虫 | ヨウトウムシ (ハスモンヨトウ) |
葉裏から食害し、葉が白く透けたようになる。 | 7~10月は防虫ネットで予防。発生時は薬剤散布または捕殺する。 |
| 害虫 | マメシンクイガ | 幼虫がサヤに侵入し、中の実を食害する。 | 防虫ネットで成虫の飛来を防ぐ。発生履歴のある畑では産卵期に薬剤を散布する。 |
| 害虫 | ダイズシストセンチュウ | 根に寄生して養分を吸収し、生育不良や枯死を引き起こす。 | 被害株を除去し、連作を避けて別の作物を栽培する。 |
| 病気 | べと病 | 葉に黄白色の病斑が現れ、葉裏に白いカビが発生する。 | 水はけと風通しを良くし、肥料の与え過ぎを避ける。発病時は専用薬剤を使用する。 |
| 病気 | モザイク病 | 葉にモザイク状の模様が現れ、生育が悪くなる。 | アブラムシ対策を徹底する。感染株は早めに除去する。 |
| 病気 | 斑点細菌病 | 葉や茎に小さな斑点ができ、次第に黒褐色へ広がる。 | 発病株を取り除き、栽培後は土壌消毒を行う。 |
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枝豆の収穫
枝豆は種まきから80~100日で生育します。
サヤが大きく膨らんだら、待ちに待った収穫の時期。
収穫してよいかを見極めるには膨らんだサヤを指で押してみましょう。
豆がサヤから飛び出すようなら、収穫できるサインです。
また、サヤの産毛が薄い褐色色になっているものも収穫可能。枝豆は収穫期間が短いため早めに収穫しましょう。
遅れてしまうと黒く硬くなってしまうので注意が必要です。
万が一、収穫が遅れてしまった場合も葉や茎を乾燥させた状態まで放っておけば、大豆として収穫することができます。
枝豆の育て方のコツを知って家庭菜園を楽しもう!
枝豆は育て方が簡単で収穫時期も短いため、誰でも気軽に栽培できるのが魅力の野菜です。
自分で種から育てて収穫した枝豆は格別の美味しさではないでしょうか。
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